その後の授業は、まったくと言っていいほど耳に入ってこず、あっという間に放課後になった。








「雫~♪今日、時間ある?」






久しぶりの美姫からのお誘い。






だけど、そんな気分じゃない。








「ごめんね。今日、記念日だから。」







「あ、そっかあ!!」





ニコニコしながら、「おめでとう」と言ってくれる美姫。







やっぱり、美姫はいい親友だな。