陸より、少し遅れて入った教室には、すでに私の親友も来ていた。 「おはよ、美姫(ミキ)。」 「おはよ、雫。」 美姫は、見た目が名前のように、ほんとにキレイでお姫さまみたい。 「ねぇ、雫! 島田くんと付き合ってんの?」 「えっ…、なんで知ってんの?」 まあ、知られたほうがいいんだけど。 陸に変な虫を寄せ付けないため!