「つける?」 「あ、うん…」 「貸してみ。」 私は、陸にソレを渡した。 陸が私の髪を持ち、首に手を回す。 鎖骨に当たるソレは、ひんやり冷たかった。 「はい、できた。」 「ありがと」 ホント素直じゃないな…と思いつつも、ありがとうと言えた喜びで、胸がいっぱいだった。