あたしは脱いだ服を もらいながらさりげなく 涼ちゃんに質問を投げ掛ける。 「ねえ? 今日はなんの テレビやってるかな?」 「新聞みりゃいいじゃん」 ……。 「ねえ?」 「んーっ?」 「新聞の他にも 何かなかった?」 一瞬あたしは涼ちゃんの 動きが止まったのを 見逃すはずもなかった。