21世紀人のカルテ 第二話

彼の住所を教えてもらい、その場所にいってみれば、そこはボロ屋敷。



何十年もの月日が流れたと一目でわかる木造の一階建て。



蜘蛛の巣があちこちに張ってあって、窓ガラスはところどころ割れていて、ビニールと段ボールで補給されていた。



近所の人らしき人たちが集まって話をしていた。


ここに住んでいたおじいちゃんが死んでしまった、と。



Gさんの本名は武田さん。
下の名前は近所の人も知らない。


ボロ屋敷に一人で住むおじいちゃん。


誰もちゃんと話したことはない。


一人ぼっちのおじいちゃん。


時々、コンビニに買い物に行くのを見かけるだけで、後はずっと家にいる。



うっすらと聞こえるテレビの音だけが彼の生活音で、それが途切れて心配になった近所の人が訪ねてみたら、彼は冷たく横たわっていたという。