私はあれから授業を受ける気になれず保健室に居座っていた


「さきちゃん授業行かんでいいん?」

「だるいけ、行けれん」

「先生に言って来た?」

「言ってない。」

「言っておいで」

「‥やだ」

「…担任は?」

「佐々木」


保健室の先生は出て行った

多分代わりに言いに行ってくれたんだろう

ため息をつきソファーに座り直しボーッとしていたら



『サボり?それとも本当に体調悪いの?』

大好きな人の声‥

声だけで貴方だって分かる

でも今は会いたくないよ‥


「‥‥‥」

『どっち?』

「‥‥‥」

『答えんのんなら、授業行け』

「佐々木先生、遠藤さん本当に体調悪いみたで」

『そおなんですか?』

「えぇ。」

佐々木と保健室の先生が話てる


私はその場に居るのがだんだん嫌になり

保健室の先生に"バイバイ"と告げ保健室を出た


「帰ろうかな‥」

『ダメっ』



保健室に居るはずの佐々木がいつの間にか私の後ろに居た

『体調悪いって嘘だろ?』

「‥」

『何でずっと黙ってんの?』

「‥」

『お前さっきから変だぞ?』

「‥」

『俺何かした?』