忘れないよ…





−朝−



「美月ねえ〜!!遅刻だよ!!」




隣から、大きな高い声が聞こえて、はっ!っと目を覚ました。





「う〜…今何時?」




目をこすりながら、妹の香澄[カスミ]に聞いた。



「8時15分♪」



は?…絶対に間に合わない。



もう…最悪…初めての、遅刻だし…。
そう思いながら、ベッドからおりた。




「わかった〜…今から用意するから、部屋から出て」



香澄は、スタスタと小走りで部屋から出ていった。




つか何で小学生は、休みなわけ?…


…あっ!昨日修学旅行から、帰ってきたって言ってたっけ…