「…シールズ…シールズ様…泣かないで…。」 ティアナの声が耳元で聞こえ、シールズは目を覚ました。 「ああ、ティアナ…。」 そう言うとシールズは彼女の顔を蒼い瞳で見上げ穏やかに微笑んだ。 「シールズ様…。」 「今、久しぶりにデニスに会ったよ。ティアナ、君の兄さんは昔とちっとも変わっていなかった。私は又…彼に救われたよ。」 「兄の夢を見たのですね?」 シールズは彼女に頷き、ゆっくりとベッドの上に身を起こした。