その後“駒形尚人”を調べた結果一カ月ほど前に事故で死んでいた事が解った。


事故が起きたのは薫に手紙の置き場所として指定した河浦駅公園のすぐ近く。


車にはねられ即死だったそうだ。


駒形は生前駅で見かける薫に恋心を抱いていたらしい。


しかし思いを伝える前に事故に遭い未練が残ってしまったのかもしれない。



それから薫は楓と共に事故の場所に花を手向けた(たむけた)。


以来手紙がくる事は二度となかった。





だが、駒形尚人は今日も見えないところで薫を見つめている。








-4番 愛しき君へのラブレター- 終わり