(お願い消えて消えて消えて消えて!!!) 心の中で繰り返し念じた。 バン!バン!という音は鳴り止まず、なんだか後ろから車を押されている感じがした。 しかし数分後になぜか徐々に手形が消え始め曇っていたフロントガラスも視界良好になった。 良枝はもう一度力強くアクセルを踏む。 すると今度はしっかり動き出したのでそのまま一目散に逃げ出した。