俺は竹中さんに腕を掴まれた。
「ごめん竹中さん!!離して?」
「嫌っ!!あたしどうしても好きなの!!あんな…彼氏のこと死ねとか言うの…彼女として最低じゃん!!別れた方がいいよ!!」
「…………」
「あたしの方があの子より絶対泉堂君のこと好きだもん!!」
真理より俺が好き?
「だから別れてあたしと…!!!」
「ごめん。」
「ど、どうして!?」
「たとえ真理にひどいこと言われても、俺は真理以外好きになれない。」
「そんな…」
「それに…真理のこと悪く言うなら尚更付き合えない。今度そう言うこと言ったら、いくら女の子の竹中さんでも許せないから。」
俺は何も言わなくなった竹中さんの腕を離して、走って屋上を出た。

