似非家族

「物心付いたときには、もう施設に預けられてた。」


家族のことは、何も知らない。


「親がいないってことで“可哀相”って目で見られて、変に線引きされてイライラして……」


俺は可哀相なんかじゃないのに……。


「で、髪染めてみたわけだ。何か変わるんじゃないかっ……てな。」


それは、ある種の祈りのようで……


「その結果、俺は不良扱いだ。結局アイツらが見てるのは外側であって、中じゃないんだと確信した。」


浅はかな姿に笑ってしまう。


「それでも、俺の中身を見てくれている人はいた。」




「“ハルコ”さん?」