似非家族

「いい加減しつこいぞテメェら……。」




休憩時間、飯を食いながら話し込む。


「言ったでしょう?家族になるまでって。」

「テメェらが来る度に俺の金がジュース代に消えてってんだよ。」

「ケーチ。」

「あぁ!?」


クソガキの言葉に怒声を上げる。

すると、ビビったクソガキに代わってお嬢ちゃんが反論した。


「なら……」




「何故、あなたは1人でいるの?」




いきなりの核心を突く言葉に、俺は押し黙る。


「家族といれば、ジュース代ぐらいでケチケチしなくても良かったんじゃない?」


ジッと見つめてくるお嬢ちゃんの視線からは、やはり目が離せない。

俺は盛大にため息を吐いた。

そしてゆっくりと、重い口を開く。


「俺はずっと……」




「最初から……1人だった。」