似非家族

それから、休憩時間になっても帰りの時間になってもヤツらはいた。




……帰って良いんだぞ?




まぁ、コイツら……というかお嬢ちゃんの執念深さはヒシヒシと伝わって来てるからわかっちゃいたんだが……。


「……いつまでつきまとう気だ?」

「家族になるまで。」


尋ねると、お嬢ちゃんは当然のようにそう答えた。


「なんねぇぞ、絶対。」

「そうかしら……?」


このお嬢ちゃんの目は苦手だ。
見透かされてる感じがする……。


「それから、もう来てもジュースやんねぇからな。」

「えー?」


クソガキが不満そうに声を上げる。

俺の金なんだから少しは遠慮しやがれ……!!


「あなたはまた買ってくれる。」

「は?」


お嬢ちゃんのいきなりの断定的な発言に素っ頓狂に返す。

すると、あの目で俺を見て言った。


「だってあなたは……」




「優しいから。」




「……っ!?」

「だから私たちを放っておけない。」


突然のことに返す言葉が見つからないでいると、お嬢ちゃんは不適に笑った。




……やっぱ苦手だ。