似非家族

「テメェら……。」


そこにいたのはお嬢ちゃんとクソガキだった。


「夜はダメだと言っていたけど、朝はダメだなんて聞いてないから。」

「あーそーかよ。」


お嬢ちゃんの屁理屈を軽く流して先を急ぐ。

と、まるで金魚の糞のように後を着いてくる。


「着いてくんな。」

「私たちが何をしようと勝手でしょう?」


何処かで聞いたようなセリフにムッと来る。


「大体、テメェらの保護者はどうしたんだよ。」

「文子さんなら学校行ったよ。俺たちは夏休みだから。」


尋ねると、クソガキがなんだか得意気な口調で答えた。


「もしかして泣かせたから気にしてんの?」

「ちげーよ。」


ったく、家族してんならガキの面倒ぐらい見ろってんだ。

それに泣かせたんじゃない。

あの女が勝手に泣いただけだ。


「とにかくお嬢ちゃん、そのヘタレ連れてとっとと帰んな。」

「……。」

「え、ちょ、ヘタレって……」



「……俺!?」