似非家族

次の日、いつものように目が覚める。

最近のネットカフェは居心地良いから寝付きが悪いなんてことはない。

まぁ、ちっと狭いが……。


「あー、コンビニ電話しねぇと……。」


真島の野郎がうるせーから辞めてやろうと電話を取る。

俺が悪い訳じゃないが……正直面倒だ。

アイツにやられっぱなしじゃ体が持たねぇし……。


『はーい、ファミマもといファミリーマーチ川上店、店長の鈴木でーす☆』

「店長、俺です。刈谷。」

『あー、カーリー?』

「その呼び方止めてくださいって何度言ったらわかるんですか?」

『うーん、だってー。』

「……まぁ良いです。俺辞めますんで。」

『そっかー……って、何勝手に決めちゃってんの!?』

「一身上の都合で申し訳ありませんが……。」

『えー、カーリー辞めたら僕寂しいじゃないかー。』

「他にも人いるでしょうが。」

『カーリーみたいに見た目と中身のギャップが激しい人いないからツマンナーイ。』

「悪かったですねギャップ激しくて。」

『ねー、ホントに辞めちゃうのー?』

「すみませんが。」

『えー……。』

「……。」

『えー……。』

「……切りますよ?」

『えー……。』


最後の方、段々鬱陶しくなってきたので、俺は一方的に電話を切ってしまった。

突然辞めるとか言い出した俺が悪いのはわかってる。

わかってはいるんだが……たまにイラッと来るのは何故なんだろう。

良い人ではあるんだけどな。