似非家族

「……家出?」




「え!?」


図星を突かれ、物凄く焦る。

ど、どうする!?なんて答える俺!?!?


「……。」

「いや、まぁ……うん、そういうことになるかな!」


彼女の視線に耐えきれず、俺はアッサリ家出を認めた。

自分でも情けないと思う……。

だが、そんな気持ちは彼女の次の一言で吹っ飛んでしまった。


「そう……」




「じゃあ、私と同じね。」




「そうそう同じ同じ……って、えぇ!?!?」


な、なんか今凄いサラリと“同じ”とか言わなかったか!?

え!?米倉が家出!?!?

だってこんなに美人なのに……って、家出に容姿は関係ないか。


「い、家出って……!!家族とか心配しないの……?」

「パパ、あんまり家に帰って来ないから、メールしてれば気付かない。」


彼女は相変わらず無表情だったけど、何処か寂しさを感じた。

っていうかメールしてれば気付かないってどんだけだ!?

そんなに家に帰って来ないのか……?

ん?でも……


「母ちゃんは?」


父ちゃんが帰って来なくても、母ちゃんがいるんじゃ……?

すると……




「ママは……死んじゃったから。」




さっきなんかよりも寂しさを漂わせて……。


「そっか……ゴメン。」


俺にはそれしか言えなかった。

知らなかったなんて言い訳になんねぇし……。

ってかどうしよう……何か言わねぇと空気悪くなる。

そう思っていると、俺より先に彼女が口を開いた。


「君は?」

「へ?」