似非家族

「あ!?」

「……和四、何か用?」


寝相のことで殺気立っているメグを軽く抑え、部屋のドアから顔を覗かせる和四に尋ねる。


「いや、愛美がメグ呼びに行って戻ってこないからって文子さんが……。」

「あ。」


和四の言葉に、本来の目的を思い出す。


「呼びにってことは夕飯か?」

「そう。」

「完全に忘れてたのか?愛美お嬢様も天然だこって。」

「……うるさい。」


メグはニタニタ笑うと立ち上がってグッと伸びをした。


「さーて、飯だ飯!」


そう言って颯爽と部屋に戻っていく。

どうやらメグは、文子さんの料理が好きらしい。

かく言う私も好きだ。

それは、ただ単に文子さんの料理が美味しいからなのか……




それとも……




「そいえば今日の野菜はちゃんと切れてんのか?」

「今日はちゃんと切った。」

「おぉ、偉い偉い。」


私が答えると、メグは上機嫌に頭を撫で回してくる。

バカにされてる気がしないでもないけど……




こういうのは……嫌いじゃなかった。