似非家族

「?」

「和四くん、どうしましたか?」


ふすまで隔てられた隣の部屋から、何故か和四がひょこりと顔を出してきた。


「え、えーっと、な、なんか手伝うことないかなぁ?……って。」


妙にしどろもどろな口調で尋ねてくる和四に、文子さんは優しく微笑みかける。


「大丈夫ですよ、もう出来ました!」

「そ、そう……なんだ。」

「はい!すぐそちらに運ぶので、待っていてくださいね。」

「う、うん……。」


文子さんの言葉に力なく返事をすると、和四はトボトボと隣の部屋へ戻っていった。

……何だったんだろ?


「さぁ、ご飯ですよー!」


野菜カレーを盛り付けた皿を手に、隣の部屋に向かう。

けれど、そこには和四の姿しかない。


「愛美ちゃん、恵さん呼んできてもらえますか?」

「わかった。」


文子さんにお願いされ、私は彼がいるであろう部屋の外へと向かった。