似非家族

ゴッ


「ぐっ……!!」


パチンコ屋近くの公園に連れ込まれたかと思いきや、いきなり腹に喰らう。

日が沈み始めた公園には人っ子1人いやしねぇ。

良かったような良くないような……そんな考えを巡らせながら真島を見やる。

すると、真島は興奮気味に言い放った。


「お前何で勝手に店辞めたんだよっ!?」

「っ……はぁ?」


腹の痛みを堪えながら問い返す。

人の腹蹴り飛ばして何言ってやがんだコイツは?


「お前が勝手に辞めたせいで、俺が店長に責められたんだぞ!?」



『ねーねー、真島くーん。』

『何ですか?』

『なーんでカーリー辞めちゃったのかなぁ?』

『……さぁ。』

『うーん、なーんでなーんだろー……。』

『……っ。』



「コレじゃまるで俺がお前を辞めさせたみたいじゃないかっ!!」


たしかに、店長がウザいのは認めてやる……。

だが……


「殴る蹴るしてイビってきたのは何処の何奴だ……。」

「イビる……?」


ボソッと言ってやると、真島は鼻で笑った。


「アレは教育的指導だ。イビるだなんて……やはりお前は不良だな。」


呆れて物も言えねぇ……。

教育的指導だぁ?偏見で文句撒き散らして暴力振るうことがか?

頭良さそうな面してっけど……




やっぱ……見た目じゃねぇんだな。




「憂さ晴らしに寄ってみたら憂さの根元だ。」

「そりゃあどうも。」

「っ……そのすかした態度が気に入らねぇんだよ!!」


あー、結局こうなんのかよ……。

俺は呆れながら目を閉じる。

……と、その時だ。