似非家族

その瞬間、妙な感覚が俺を襲う。

温かいというか、生温くて……それでいてくすぐったい。

とにかくその形容出来ない感情に俺は戸惑った。

何なんだ?気持ち悪い……。


「まぁ、本当に親子だったら犯罪級だけどね。」


店長の言葉で我に返る。

そうだよ、俺は一体何歳でって話しに……。

……とにかく、端からどう見えたって俺たちは赤の他人。




家族になんか……なれるわけない。




「まぁ、ジュースありがとうございました。」

「うん。」


俺は店長に礼を言い、アイツらのいる休憩室へと歩みを進めた。