先輩命令!
その手があったか。
武田先輩にしてやられてしまった。
「…はい」
「『雪那先輩のば~か』…はい、リピート♪」
「な…いきなりなんて事言うんですか武田先ぱ…じゃなくて、ゆ、…雪那先輩!」
「ははっ、80点。タメ語使う!」
あ…
「そうだ。名前聞いてなかったよね。なんて言うの?」
「暮林 遥…」
『です』が喉まで出かかったけど、ぐっとガマンした。偉いぞあたし。
「うん、遥ね。遥!」
「はぃ…じゃなくてっ、『何』?」
「手が止まってる」
あ!しまった。
時計に目をやると、もうすぐ30分。
なのに誰も来ないって…都会の人は時間に疎い(うとい)んだなまったく。
あたしはまたイスを並べ始める。
しばらく頑張っていると、他の役員の人が来て、準備は式の15分前に終わった。
「よし、終わったから行っていいよ遥」
「うん、ありがとう!」
体育館の外に出ると、お祭りが始まっていた。
もしかしてこれ全部同級生、なの!?
いやいやいやいやいや!!!いや!これはない。ありえないぞ。
これは明らかに祭りの賑わい方だ。高校の式典は毎回こんなに賑わうものなのか…。都会はやっぱり違う。
その手があったか。
武田先輩にしてやられてしまった。
「…はい」
「『雪那先輩のば~か』…はい、リピート♪」
「な…いきなりなんて事言うんですか武田先ぱ…じゃなくて、ゆ、…雪那先輩!」
「ははっ、80点。タメ語使う!」
あ…
「そうだ。名前聞いてなかったよね。なんて言うの?」
「暮林 遥…」
『です』が喉まで出かかったけど、ぐっとガマンした。偉いぞあたし。
「うん、遥ね。遥!」
「はぃ…じゃなくてっ、『何』?」
「手が止まってる」
あ!しまった。
時計に目をやると、もうすぐ30分。
なのに誰も来ないって…都会の人は時間に疎い(うとい)んだなまったく。
あたしはまたイスを並べ始める。
しばらく頑張っていると、他の役員の人が来て、準備は式の15分前に終わった。
「よし、終わったから行っていいよ遥」
「うん、ありがとう!」
体育館の外に出ると、お祭りが始まっていた。
もしかしてこれ全部同級生、なの!?
いやいやいやいやいや!!!いや!これはない。ありえないぞ。
これは明らかに祭りの賑わい方だ。高校の式典は毎回こんなに賑わうものなのか…。都会はやっぱり違う。
