Love Lesson

中庭にはいない。
だとしたらどこだろう…?
高校初日、敷地内はほとんど分からない。
とりあえず中庭を出てみる。と!
「うわ!」
「え?」
ドンッ!!!
突然誰かがぶつかってきた。
「イタタタ…」
「ごめん、ちょっと隠れてくれ!」
「!!」
腕を掴まれ口を押さえられた。苦しいって。
………………
「…ふぅ。行った」
勝手に話進めないでよ…。
それより掴まれた腕が痛い。
「ごめん勝手に。俺ちょっとセンセイ達に追われてて」
え?追われ…
茶色がかった短めの黒髪、一見真面目そうな容姿だけど。
まさか都会の名産品、『不良』とやらでは!?
すると彼はあたしの思考に気付いたらしく、
「悪い事したわけじゃねぇ。式サボったからだよ」
「え!」
てことは、あたしも見つかったら怒られてたの…?
「なんで俺だけ…。お前も同罪なのに」
「腕、離して…下さい。痛い」
「あぁ、ごめん」
今日一番の常識人な気がする…
「お前、5組?」
「え。なんで…」
…てことは、この人も5組?
「俺は4組なんだけどな。輝が言ってた。『5組の地味なコけっこう可愛い』って。」