Love Lesson

「あたし桃瀬 絢香!桃でも絢香でもテキトーに呼んで♪」
「あ、あたし暮林 遥、よろしくっ」
スカート短くてだらしないカッコだけど初めての友達、やっぱ嬉しいなぁ!
「あ、じゃあ遥?」
「ん?」
絢香は自分のスカートをピラピラさせる。
「スカート。長すぎだよ!せめて2回は巻こうよ」
「えぇ、3回も!?」
これでもけっこうスカート上げてるのに…
だって3回巻いたら膝が丸見えだよ!?
「ほら、3回くらいどうって事ないよ♪」
「ちょ、やめてっ!」
無理やりあたしのスカートを巻く。
1回、2回、3回、4回。
4回!?
「もう、3回の約束でしょっ!」
おかげで脚が丸見えになってしまった。かなり短い。
「遥、脚キレイ!かわいいよ♪」
「でもやっぱダメ!」
急いで元の長さに伸ばす。
「な~んでぇ!もったいない…」
ぶつくさ言いながら絢香はあきらめた様子。
でも確かにあたしは、スカートが長いし髪も真っ黒で長いし、絢香みたいにパーマもかけてない。
どこからどう見ても浮いている。
…とその時、
「あの、暮林さんっていますか~?」
と誰かが言った。
あたしの事だよね?でもさっきの声で一気に教室が静まっちゃって、うぅ、出にくい…。
それより誰が呼んでるの?
ドアに目をやると…
「「あ」」
さっきの男がいた。