「ゴホッ・・・」





どれ位経っただろう。私は沖田さんに付き添ったまま眠っていた様だ。






「ん・・・沖田さんどうです・・・沖田さん!?」





私が目を開けるとそこには激しく咳をする沖田さんの姿があった。






「ゴホッゴホッ・・・ち・・かよっては・・・だ・・めでゴホッ・・・カハッ」







沖田さんの手から真っ赤な血が流れた。







喀血・・・!!






「沖田さん!!」






私は慌てて沖田さんの背中を摩った。だが咳は止まらず沖田さんの着物、布団が真っ赤になって行った。





「や・・・だ・・・!!だッ誰かぁ!」





私が叫ぶと丁度部屋の近くを通り掛かった土方が急いで部屋に入った。





「総司!?」



「土方さん!沖田さんが・・・沖田さんが・・・」






明日香は土方の着物の裾を引っ張った。その手には真っ赤な血が付いていた。




「明日香!おめぇは医者呼んで来い!ここは俺に任せろ!」




「っ・・・はい!」





そう言って明日香は急いで医者を呼びに行った。