「コホッコホッ・・・」






「沖田さん・・・大丈夫ですか?」






4月、私がこの世界に来てもう1年が経った頃沖田さんを蝕んでいた病魔が遂に現れた。今まではあの池田屋以来発作も起きずに元気に暮らしていた。




私はそんな沖田さんを見てもう治ったんじゃないか・・・。と思っていたが違った。最近喀血はしないもののよく高熱を出したり咳込んだりしていた。そして食欲も前に比べれば落ちたと思う。今も高い熱を出している。






「沖田さん?寒い?熱い?」






「・・・ん・・・寒い・・・」






大分高いのにまだ上がるみたいだ。布団を2枚かけて綿入れも着ているというのに・・・私は押入れを開けて毛布を1枚取り出し沖田さんに掛けた。






サラッ・・・






沖田さんのおでこに触ると物凄く熱かった。






「沖田さん、大丈夫ですか・・・?」





私は沖田さんの額に濡れた手拭を置いた。




「沖田さん・・・。」