「明日香君、このかんざしはどうだろう?」




「うーん・・・何かなぁ~」






山南さんと町に来て30分ほどした頃・・・






「山南さん!!これなんてどうですか?」





私は山南さんに青色と薄紅色の匂い袋を渡した。







「匂い袋?」







「はい、2人で同じ匂い袋って何だか素敵じゃありません?それに離れていても近くにいる感じがして落ち着きません?」





私はそう言って山南に笑いかけた。






「そうだな・・・。うん。これにするよ」





山南はそう言って会計をした。




「いやぁ~明日香君今日はありがとう。付き合ってくれて。」





「いいえ、いいんですよ。それより彼女の名前何ていうんですか?」




「明里というんだよ。明日香君にも会わせてみたいよ。」

山南はそう言うと頭を掻いて「ハハハ」と照れくさそうに笑った・