「沖田さん。」




「はい?どうしました?」





私は振り返った沖田さんの手を握り締めた。




「どうしたんですか?明日香さん?」





沖田さんは不思議そうに私の顔を見た。






「淋しかったです・・・。沖田さんが巡察に行った後・・・」





私がそう言うと沖田さんは大好きな笑顔で






「ふふ、淋しがり屋さんなんですね。意外と・・・。でも思った通りだ。」





「えっ?」







「明日香さんと始めてあった時気が強そうな子だと思ったんですけど日に日に本当は淋しがり屋なんではないかと思っていたんです。1人になると途端淋しげな顔になるから。」








と言ってまた前を歩き出した。





「そうですか?」



「はい。少なくとも私にはそう見えていました。」


そう言って後ろを歩く明日香の手を握り締めて歩き出した。