「皆急いで準備をしろ!!」




近藤さんの声が屯所じゅうに響き渡った。






「今日、祇園の中の茶屋で過激派の会合があり、その時京の町を火の海にするらしい。皆何があっても阻止するぞ!!だがどこの茶屋なのかまでは分からなかった。2手に分かれて探す。近藤隊には、沖田、永倉、藤堂、井上その他2名残りは土方隊とする!!それでは皆の無事を祈る。行くぞっ!」







「「「「「おー」」」」」







とうとう来たか・・・・。





私はそんな事を思いながら近藤さんの後ろを歩いていた。






その後何件茶屋を回ったがどこもはずれ。最後は『池田屋』だけだ。







「失礼いたす。主人はいらっしゃるか。」





「へぇ、おぉこれは新撰組の皆さんや無いどすか?一体どんなご用件で・・・?」





「少々、宿を改めさせて頂く。いいな。」






「!!へっへぇ、ちょっとお待ちを、皆さん!宿改めどす!」




「いくぞ、総司。2階だ・・・。」


「はい・・・。その様ですね・・・。」