「俺のニックネーム!!

由来は俺が猫に似ていて、猫の鳴き声と名字を掛けて"ミャオ"なんだ」



宮尾君はそう言ってニカッと笑った



その笑顔はまるで本物の猫のように可愛くて私も思わず笑ってしまった



「可愛いね、ミャオって」


「えっ??」


「ミャオを見てると私まで幸せな気分になっちゃうもん」



こんなこと言うのは恥ずかしいんだけど、ミャオになら素直に言える



と言うより、ミャオの前では素直になれるんだ



ミャオは私の言葉に驚いた後、すぐにまたあの優しくて温かい笑みをこぼした



「あかりちゃんは、俺が幸せにしてあげるから」



そして私の頭を撫でながら言った



普通の男の子に比べると小さい位の体だけど


私の頭に乗せた手は大きく感じた



「よしっ!!今日は1限サボって、お互いのこと話そ!!」


「うっ、うん!!」


「アハハ!!あかりちゃん、また声大きくなってる」


「えっ!?嘘!!」



思わず大声で返事をしてしまう私を見て、ミャオは楽しそうに笑う



でも悪い気はしなかった



私はミャオの笑顔が好きになっていたから…