我に返ったあたしは

バス停へと走った。


バスにはギリギリ

間に合ったけど

あたしの頭の中は

あの声でいっぱいだった。



「誰か…誰かなのっ!

あの声………」


あたしは名前も知らないし

何もわからない誰かを

必死で探していた。