あたしは お母さんの 作ってくれた お弁当を片手に バス停へと急いだ。 「奈々…?」 「…え?」 どこからか、聞き覚えの ある声が聞こえた。 あたしはとっさに 振り返った。 「夢の…あの声だ…」 あたしはしばらく その場に立ち止まっていた。