神様、あんたには何処に行けば会える?

空よりももっと先にいるのか?

それならこの空を飛んでゆけば、あんたと会えるのか?




【空と宇宙の境界で】




ああ、息苦しい。
此処はなんて息苦しいんだろう。

汚れた空気汚い人間汚れた自然。

地面に立っているとろくなものはない。

きっとあの空も汚れているんだろうけど何故か、俺を支えてくれている。

此処は半端な田舎の半端な丘の上にある半端な学校。
一応な丘の上にあり、元々高地のためこの学校の屋上はこの町で一番空に近い。
いつだって此処にいて、空を眺めてばかりいる。


俺という人間は全くの無能で明るく生きる方法が分からない。
この学校のつまらない連中と同類みたくなりたくなくて、ロクに誰とも口を利かず、校則なんかまるで無視する事にして、何時しか立派な近寄りがたい奴になっていた。

もう、教室なんか俺を受け入れない。
別にいいさ、俺だって教室は嫌いだ。
けど、此処は俺を受け入れてくる。
俺だって此処が好きだ。

空を眺めているうちに、神様の存在を信じたくなって、『神様助けてくれ俺を此処から出してくれ』と心の中で力一杯叫んでいた。




どうして。



此処は俺にとっては酸素が無いみたいなんだ。



呼吸なんか出来ない。



誰も、気付かない!!



なぁ、誰か気付いてくれよ!俺もうキツいんだよ!





俺の存在知ってるだろ!?
ずっと此処で立ってたよ!

なぁ、神様!!

神様、アンタは幸せなのか?
俺は見ての通り幸せなんかじゃない。

神様そこに酸素はあるか?

早く、まともに呼吸がしてえよ!!