この世界で君を愛す

翌日 朝食を済ませると 僕達はさっそく外に出た。


レンタカーを借り 正木の案内で僕達はちょっとした観光を楽しんだ。


冬の北海道は…神秘的で美しく…静かな力強さを感じた。


そして…本来の目的である「かまくら」作りをすることにした。


「いい場所がありますんで…。」


そう行って正木が連れて行ってくれた場所は…とにかく広く…どこまでも真っ白な雪が続いていた。


雪の白と空の青が接する部分は 潔い一本の線となって 遥か遠くに横たわっていた。



圧倒される…。


北海道の白く輝く大自然の中で…ちっぽけな僕達は しばらくの間動けずにいた。