「ど~こ~に~行くって~?」


突然 後ろから未知の声がした。



「わっ!未知…いつからそこに?」


「今だけど?なになに?何の相談?」


未知はマフラーを外しコートを脱ぐと 僕の隣に座った。


好奇心いっぱいの未知に 僕はこのいきさつを話した。


初め真剣だった未知の顔が どんどん明るくなっていく。



この表情を見れば 未知の返事は明らかだ。



「行こう!」



未知の一声で…僕達の北海道行きが確定したのだった。