この世界で君を愛す

その後 真奈美さんとスタッフが再び現れた。


「そろそろお時間ですよ。」


「はい…。」



さすがに緊張してきた。


胸がドキドキして 息を吸うのにも力が入る。


渉も緊張しているのか 表情が固い。



真奈美さんは私達の緊張をほぐすように言った。


「大丈夫ですよ。私達が上手く誘導しますから。それに…式が始まれば 感動のほうが大きくて 緊張なんて吹き飛びますよ?」


「はぁ…そういうものですか…?」


「ええ。多分。」



多分…!?


多分って…そんなぁ!



「さぁ!行きますよ!」


「…はい。」



普段よりも力強い真奈美さんに先導されて 私達は控室のドアをくぐった。