スタッフの人達が 忙しく動き回ってくれたお陰で 私はいつの間にか立派な花嫁姿に変身していた。



髪はもちろんアップでパールのティアラを乗せた。


純白のドレスはレースの部分にビーズがついていて 動くと反射してキラキラ光った。


そして大粒のパールのついたネックレスとイヤリング。


そして…後ろに流れるトレーンは3メートルもあった。



渉は薄いグレーのタキシードを着て さっきまでついていた寝癖はキレイに整えられていた。



「お綺麗ですよ~!」

「お似合いのカップルです!」

「素敵です!」


冬なのに額に汗を光らせたスタッフの人達が「やり切った感」を全面に出しながら褒めてくれた。