この世界で君を愛す

僕は姉に1番怖い事を勇気を出して聞いてみた。


「姉さん。まさか…まさか未知には何もしてないよね…?」


「した。」



うわぁ…やっぱり。


僕の隣で 正木が唾を飲み込んだ。


「えっと 確かね。」


記憶の糸をたぐる姉を見て 僕はいったいどれだけの罠に引っ掛かってきたんだろうと考えたが…虚しくなるのでやめた。



「あっ!思い出した!」


姉の顔がまた輝いた。