この世界で君を愛す

三年間一緒に暮らしていたのだから 未知と風呂に入ったことなんて何回もあるけれど…。


突然改まって言われるからドキドキしてしまった。



「いや…僕も男だからさ。一緒に入ったら…その…ちょっとはムラムラ~っと…」



バサッ!



顔にタオルが飛んできた。


「渉のバカ!!」


未知は怒って一人で浴室に行ってしまい 僕は慌てて追いかけた。


「ちょっ…ごめん!冗談だよ。許してよー」





本当は僕にはわかっていた。


未知は…風呂に入っている間に僕がいなくなるんじゃないかと心配してるんだ。


また一人になるのが…怖いんだ。




僕には…わかっていたんだよ。