この世界で君を愛す

部屋に入ると 僕達はまずびしょ濡れになった浴衣を脱ぎ捨て バスタブにお湯を出した。



「ごめんね。渉。重かったでしょう?」


「僕はこう見えても男だよ?未知の一人や二人たいしたことないさ」


僕は強がりを言った。


「二人は無理でしょ」


未知はそう言って笑うと浴室に消え…すぐに戻ってきた。



「あの…渉?お風呂一緒に入ってもいい?」


僕はタバコに火をつけようとした手を止めて未知を見た。


「えぇ!?ぼっ僕はいいけど…いいの?一緒に入っても」


「うん。入ろう?」



未知は僕の手を引っ張った。