この世界で君を愛す

…トクン…トクン…。



僕の背中から 未知の鼓動が伝わってきた。



…トクン…トクン…。



「よかった…。渉が来てくれて。もう…会えなくなるんじゃないかって…思った」



「…ごめんね。心配させちゃったね」



「ううん。渉はちゃんと迎えにきてくれたから…嬉しかったよ」



…トクン…。



未知の胸の鼓動は「一人ぼっちにしないで」と言っていた。





大丈夫だよ。



僕はまだ未知と一緒にいるからね。




僕の胸の音を未知も聞いてくれているだろうか。



もしも聞いているなら…。



僕の想いも君に届いているだろうか。



「いつもそばにいるよ」



僕の想いが…。