この世界で君を愛す

僕はこの流れに逆らおうとしたが 押し寄せる大きな力に勝つことはできなかった。


誰かと肩がぶつかる度に 睨まれたり文句を言われた。



それでも僕は必死に 未知とはぐれた場所まで戻ったが そこに彼女はいなかった。



人とはぐれた時はその場所から動かないほうがいいのだが 未知はいない。


雨宿り…?


いや 未知はそれもしないだろう。



僕にはわかった。



きっと未知は…。



未知は僕を必死で探している。