「こっち〜?」と聞きながらノックしたら
『違います』
すみません … 。
「おとーちゃーん?これ持って来たよ〜。」
着替を受け取り、出て来た父は、汚れた病衣を手に途方にくれていた。
「ちょっと待っててね。」
病室に行くと、今日の担当ナースの方がいたので、事情を説明したら、
もう少し後に予定していた清拭を、間もなくして下さるとの事だった。
父の洗濯物はポリ袋に入れた。母が『それ、何持ってんの?』と、シツコイ。
しつこいよぅ(笑)
「出ちゃったの。」
声に出さずに母に言う。
『まだがぁ?なして早く行がねのよ?』
だからねー、そういう問題ではなくー…
何て小競り合いをかましていると、ナースが清拭をしに来た。
自分でやれる分は、自分でするんだって。
清拭用のタオルを渡されて、ピンと思い付いた。
母に頼んでみた。母はカーテンの向こうで、父を拭いていた。
父の身体は、ますます黄疸が激しくなっていた。
次回に持って行くものを確認して、病院を後にした。
車を停めさせて頂いた薬局に感謝です。
来週の月曜日に、恐らくは前回よりもハッキリとした結果が判明するだろう。
その時は……
その時は、
母と一緒に。


