元の場所に戻り、母に、おにぎりを食べるか聞くと、
病院で食べるのは、汚い気がすると言って、飲み物だけをクチにした。
私は、とてもじゃないけど何かを食べなければ持ちそうになかったから、母の言葉は気にせずに食べた。
「あ、ほら、父さんじゃない?」
母が言うので病室まで行ってみたけど、見間違いでした(笑)
おにぎり3個で、体力はどのくらい上がるモノだろう?って、思った瞬間。
いくら何でも、そろそろだろうと、病室で待つ事にした。
父がコッソリとしまっている、真新しい日記には、まだ何も書かれていなかった。
ほどなく、
『はぁ〜い、戻りましたよ〜。』
で、父、戻る。
ご飯は、検査後二時間して水を飲んでも大丈夫なら、それから出るそうだ。
12:40に、ロックオン。
頼んでおいたシーツも交換済みだった。
昼食を取れる時間になるまで、今日の検査では胃潰瘍の痕があるくらいで、他には何も無かった事、
大腸ファイバーも追加検査される事等を、父から聞いた。
恐る恐る、でも普通に先日の検査と再検査の事も、サクッと聞いてみたら、癌の事は話さなかった。
癌じゃなく、かったいかったい、石じゃない出来もので、慢性膵炎って話で終りにならないかなぁ?
昼食を取れる時間になって、少し水を飲んでみる父。
大丈夫みたいと言って、昼食が運ばれて来る。
母は、昼食を見て感嘆の声を上げた。自分が入院していた病院と全然違うと、驚いている。
温かいモノと、冷たいモノは分けてトレーに収まり、残念な全粥の他は、松茸の茶碗蒸し♪
松茸の美味しさがわからないのは、家族全員が珍しく一致する(笑)
椅子に座って食べ始める父は食欲はあるみたいだけれど、後ろ向きの首の骨は
すっかりわかるほどになっていた。


