メンタルクリニックに入ると、すぐに呼ばれた。
『で?どうですか?』
母には、今日の同席を却下された事、ついさっきまでの光景、父の病状を端的に話す。
『胆管癌って言いましたっけ?』
「はい。」
『余り…長くないし、難しいと思いますよ?』
「ネットで調べてみたんです。え〜と…初めに肝臓癌を見たんですが、肝臓なら黄疸と腹水が出た段階で、手遅れだと。」
「で、この前のお話では胆管癌の可能性が高いとの事だったので、それも調べました。」
「治療はまだ、確立されてなくて、化学療法も抗がん剤も効果は期待出来なくて、外科的手術しか方法が無い。」
「……ってのを、見ました。」
『そうですか。まずは、仕事の事は後からでいいから、今はお父さんの事を、してあげて下さい。』
「母もそんなこんなで…今ちょうど言われて来たのは、アンタ、いつまで薬飲んでんの?って……」
先生は、少し笑った。
「減薬とか…出来ませんよねぇ?」
言われたのは本当だけれど、軽く母のせいにしながら問掛けてみた。
『今のこの状況では、出来ない相談です。』
気持ち良いほどに、断言の先生。
ですよねぇ?(笑)


