☆花咲く頃に.。.:*・°


母は相変わらず父に向かって『アンタみたいにノンキになりたい』と言っている。

もしかして母は、誰よりも全て知っていて、今まで通りに接しているんじゃないか?

母の入院で、母に対して急に優しくなった父とは、まるで反対。


夫婦。

子供心に[何で別れないのか?]と思い続けて、今でもそう思っている夫婦。


きっと、わからない何かが、あるのかな?


入院に備え12日は、必要なモノを買いに父を乗せて近くのお店に出掛ける。


ふと振り返ると、みぞおちの辺りを抑えて歩く父の姿。

お箸や前あきのシャツ等を選んで、一言。


「お前、今日、誕生日だろ?」


「ケーキ、買ってくか?」

ケーキ屋さんのケースの中を覗く。


あまりたくさんは食べられそうにない。小さめのプチシューが乗ったケーキ。


「コレならアイツ(母)も食べられる。」


主役は、置いてけぼりだけど、まぁ、いっか。

家に帰ると、ほどなくして戻った姉も、手にケーキ。

『やだ。かぶってるぅ』


母は、ケーキはいらないと言い張る。

自分が作ったお団子を食べるから、いらない。

誰も自分が作ったものを食べないで、何故買って来た新しいケーキを食べるのかと、凄い勢いで怒っていた。

おとーちゃんが、食べたじゃないの。多分…もう忘れてるね。。