『お前達も、ご飯行って来い。』
「おかーちゃん?ご飯行って来てって〜。どーする?」
今日は残りのご飯が家にあるから、帰って食べると言う。
「あのね、お家で食べるって。」
『んだのか?』
眠りに落ちそうな父が、今日の午後から検査があると言った。
レントゲンって父は言ったけど、造影剤も使う…?
何の検査なのかは、術後だからなのか、もう枕元には貼り出されていない。
「ん?それまでいた方がいい?」
首を振って、帰る前にお茶を買い足して来て欲しいと言われたので、バッグを持って1階に降りた。
【膵臓がん】 【胆のうがん】 【腎細胞がん】 【がん相談支援センターに、ご相談ください】 【がんと心】
【家族ががんになったとき】の冊子が置いてある棚から五冊を抜き取り、バックに忍ばせた。
麦茶を一本買って、病室に戻り、午後の検査、泣かないでね〜と言って、病室を出た。
外に出ると、すさまじい風がかえって気持ちいい。
さて、今日は迷う事のない場所だけれど、、
お金がありません。(笑)
「おかーちゃん、お金ないよ?」
『待ってろ。家に帰ってからだ〜。』
「んじゃなくて、ここの〜。」
『車のか?』
財布をゴソゴソしながら、出てきたのは五千円札と10円玉……。
《…ふっ、出られねー。》
物凄く探した結果、500円玉発見。ありがとう。500円玉…。
それもこれもみんな、昨日私がパチ屋さんに行ったからです。。
買い出しをして家に着いて、父が言っていた【交際帳】を探した。
1ページ目には、家系図が書いてあった。家系図って家柄じゃないのに(笑)
2ページ目からは、各種の出来事が、時系列で書かれている。
それは結婚祝から始まっていた。


