そして
私はこの二日間で
梓のお母さんと仲良くなった。


最後の日。


梓のお母さんは
大きく呼吸を乱していた。



「ハァ‥ハァ‥ハァ……」


そんな苦しそうな
梓のお母さんを直視出来ない‥

でも、
梓はしっかりお母さんを見て
話しかけていた。




「頑張れ!死ぬなよ!!
 お前は俺のたった一人の家族なんだよぉ」


病室に梓の叫び声が響き渡る。



「ご…めん‥ね……ハァハァ」


途切れ途切れの言葉で謝る。

"無力でごめんね"って。