明日も明後日もその次も
梓のお母さんに会いに行くことにした。



でも
泊まり込みはしない。

最後の3日間、
家族だけの時間をあげたかったから。




私が二人の間を邪魔してはいけない...








だから
一時間だけ会いにいった。



「雫ちゃん、また来てくれたの」


何も知らない梓のお母さんが
嬉しそうにそう言った。



「はい♪」


普通に装わなきゃ…

きっと
梓のお母さんが知ったら
自分を恨むだろう。



どうして
こんなに自分は弱いのだと。
病気にも勝てないのかと。