「こんにちは☆」


「あぁ‥この子が前の……」




「関口雫です!!」


私は名前をいうと
ペコリと頭を下げた。




「雫ちゃん、手術費ありがとね…
 ごめんね」


悲しそうに言った。



「私、梓が小さい頃に父と離婚して
 梓が中学卒業する頃に
 私が病気になって
 梓には迷惑かけっぱなしで‥」



「それ言うなよ。
 家族なんだから」


梓って見た目は怖いけど
お母さん想いなんだな……